令和6年度白岩グループ安全衛生大会を6月30日に執り行いました!
白岩工業では年に一度、社員の安全意識向上とコミュニケーションの活発化及び組織の一体化を目的に安全衛生大会を実施しています。
2024年6月30日に「ホテルイースト21東京」にて開催された令和6年度白岩グループ安全衛生大会では来賓の皆様、協力会社の皆様、白岩グループ社員ら約300名の方々にご参加いただき、盛大に開催することができました!
大会の目的である安全意識の向上、そして来場者の皆様に「参加してよかった」と思っていただけるような運営を目指し、開催の数ヶ月前から打ち合わせを重ね、準備をしてきました。
今回の記事では建設業界における安全衛生大会の目的や白岩工業の取り組みなどについてご紹介します!
また、6月30日に開催された令和6年度白岩グループ安全衛生大会の様子もお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください!
安全衛生大会とは?
安全衛生大会とは建設業界において広く実施されているイベントであり、建設現場における労働災害や公衆災害を防ぐために社員の安全意識を高め、工事の安全を誓うことを目的に実施されます。
建設現場は大怪我や一歩間違えれば命を落としかねない危険な場所、危険な作業が多く存在しており、働く人々の命を守るためにも安全管理は非常に重要です。
そのため厚生労働省や中央労働災害防止協会では、労働災害防止活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的とし毎年7月の第一週目を「全国安全週間」と定めています。そして6月いっぱいをその準備月間とし、各職場においても安全意識の向上を目的とする活動や安全パトロールや安全講習会の実施などを求めています。
建設業における安全衛生大会はこの準備月間中に開催されることが多く、7月初週の全国安全週間に向けて社員の安全意識を高めるために全社員及び協力会社社員が一堂に会して実施されます。
白岩工業の安全衛生大会では来賓・協力会社・社員総勢300名が一堂に会します
白岩工業の安全衛生大会
白岩工業においても例に倣い、毎年6月に全社員および協力会社社員が集まり安全衛生大会を開催しています。
白岩工業は経営方針である「社員が家族に誇れる会社・家族が社会に誇れる会社」を目指し、社員とその家族を大切にしています。現場で働く社員のことを第一に考え、労働災害を未然に防ぐことでお客様、さらには社会全体へ価値を提供し貢献できる会社になれると考えています。
常日頃から安全衛生教育は徹底しておりますが、わずかな気の緩みや作業のマンネリ化により重篤な災害が起きてしまうケースも少なくありません。だからこそ年に一度安全衛生大会を開催し、今一度気を引き締めて安全管理に努めています。
安全への意識を向上させるために大会では、以下のようなプログラムを実施しています。
各賞表彰
現場の安全衛生管理に積極的に務めた個人や協力会社を称え、表彰しています。各賞受賞の基準は以下の通りです。
社長賞(個人)
災害防止への意識だけでなく社員・技能者への安全指導力も高く、また、周囲との細かいコミュニケーションを大事にし、徹底した安全管理の合理化を図り、安全確保に努めた功績が称えられ表彰される
特別功労賞(個人)
長年にわたり担当業務において旺盛な責任感と献身的な努力を発揮し、他の模範となった功績を称え表彰される
安全功労賞
社員の部
担当する現場において高い技術力・指導力を遺憾なく発揮し、安全・品質・工程管理などに努め、また仕事に対する姿勢も評価され顧客からの信頼を得た功績が称えられ表彰される
協力会社 個人の部
白岩グループ社員との連絡調整を密に図り、率先して作業指示を行うなど、素晴らしい工程管理に貢献し安全作業に対する姿勢も良好である功績を称え表彰される
協力会社の部
白岩工業・元請要求事項の難題に取り組み、素晴らしい技術を遺憾なく発揮することによって多大なる成果を収め顧客からの信頼を得た功績を称え表彰される
改善事例特別賞
現場内において発生した課題に対して元請・協力会社と共に素晴らしい改善をおこない、また元請が主催する全国改善事例発表会にて優秀な成績を修めるなど他社の模範となった功績を称え表彰される
災害防止協力会会長賞
白岩工業の現場で工事施工に大いに貢献された優秀な協力会社の技能者に対し、日ごろの感謝と優秀な功績を称え表彰される
※災害防止協力会:白岩工業・協力会社一体となって現場の安全やSEQDCを守るための組織のこと
受賞者一人ひとりへ社長より賞状が授与されます
安全宣言
会社として、今年度の現場における安全を宣言し、全員の安全への意識を統一させる目的があります。
昨年度の事故や災害の発生状況を省みて新たに今年度の目標やスローガンを立て、その下で全員が災害防止の重要性を再認識し、工事の安全を宣言します。
安全スローガン唱和
安全宣言の中で出てきた白岩グループの安全スローガンと全国安全週間のスローガンを会場全員で唱和し、改めて全員の安全への意識を統一させるために行います。
会場正面に掲げられた安全スローガンを全員で唱和します
安全講和
安全環境部による安全講和です。
社員・協力会社への労働衛生教育の一環として、当該年度の安全衛生管理基本方針の発表や、特に災害が多発しやすい作業への対策・注意喚起、各事業所における重点管理項目などについて解説します。
現場紹介
白岩工業の現場において、特に安全衛生管理に努められた現場の概要と事例が紹介されます。
6月30日に実施された白岩グループ安全衛生大会の様子を紹介!
当日はご来賓の皆様、協力会社の皆様、白岩グループ社員ら約300名の方々にご参加いただき、白岩グループらしい、非常に活力のある安全衛生大会となりました。
さらに当日は、お得意先様である鹿島建設株式会社 東京土木支店 安全環境部長 甘利 晃一様より安全講和を頂戴いたしました。
ご自身の経験や、実際の事故事例などを交えながら、労働安全衛生法にて特に重要な個所の説明や実際に現場にて順守すべきことをご説明いただき、参加者一同がなお一層安全の重要性を認識いたしました。
甘利様、この度は誠にありがとうございました。
安全衛生大会開催に先立ち、社長よりご挨拶いただきました。(以下抜粋)
また、本題に入る前にお話しさせていただきたいことがございます。
この安全衛生大会というものはどの会社も実施しており、主催者挨拶というものは必ずあります。定例文を読み上げるパターンもありますが、私はそのつもりはありません。
とにかく大切なのは現場で働く皆さんに、家に帰って美味しいお酒・ご飯を食べてもらいたい。温かい風呂・布団に入ってもらいたい。家族との団らんや友人との楽しい時間を過ごしてもらいたい。単なる主催の挨拶ではなく、そのような気持ちで登壇しています。
その中で本日は、「2点+1」についてお話しさせていただきます。
全ての言葉は単なる音声、計画も単なる文字の羅列でしかなく、「形」にはなっていません。だからこそ最後は私たちが「やる安全・行動する安全」を行うことではじめて「形」になります。
皆さんにおかれましては、今日から行動する安全を意識して現場で実践し、朝礼看板の文字に息を吹き込んでいただきたいと思います。何もやらなければ机上の空論にすぎません。行動する安全を心掛けてください。
2点目は、プライドと信念をもって安全の仕事をしていただきたいということです。私たちの使命は安全に良い仕事に励むことです。そのためには無事に現場を終わらせ、働く人たちを無事に家に帰す、そういう気概・プライド・信念をもって仕事をしていただきたい。それが安全意識に繋がると思っています。その根底が無ければ何事も為しえないと確信しています。
実際に行動し形にすること、プライドや信念をもって仕事をすることの2点を強く呼びかけられました。
そして「2点+1」の「+1」とは以下に掲げる白岩工業における4つの安全衛生計画を履行することであるとお話しされました。
1. 重点管理の徹底
2. 作業手順書の遵守
3. 指差喚呼の実践
4. 整理整頓の励行・徹底
があって初めて形になることと思いますので、この内容に留意いただき、明日からの作業に励んでいただければと思います。
また成田事業所においては「+1」の部分で電気事故災害の防止を掲げています。
8年前に、他社にて電気事故による死亡災害が発生しました。この事故を風化させることなく、「安全にゴールはない」ということを念頭に置き、さらなる安全意識の高揚を求めました。
そして最後には例年読み上げている本田宗一郎の「安全なくして生産なし」を読み上げられました。
こちらの資料は毎年参加者へ配布されています
製品、品質は人が創り出していくものであり、安全で活き活きとした職場の中から、初めてお客様に喜んでもらえる良い製品が生まれる
そして、与えられる安全から、自ら守る安全、更には自ら創る安全へ、全員で努力する
プライドや信念をもって、私たちの手で安全を実現させていきましょう!
各賞表彰では、一人ひとり社長より表彰状が授与されました。
日頃より現場の安全管理にご尽力いただきありがとうございます!さらなるご活躍をお祈り申し上げます!
白岩丈和常務取締役安全担当による安全講和では、2024年度安全衛生管理基本方針のほか、各営業所・事業所における最重点管理事項が発表され、無事故無災害を目指すための取り組みについて解説されました。
最後には安全環境部の声掛けの下、基本方針の一つである指先喚呼を全員で実践し、会場には「ヨシ!」の声が響き渡りました。
指先喚呼を現場で徹底しましょう!
また今年は白岩大地経営企画部長より白岩グループ事業継続計画(BCP)が発表されました。
事業継続計画(BCP Business Continuity Plan)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画を指します。
白岩工業では現場での安全を守るだけに留まらず、自然災害等の非常事態においても社員とその家族、そして会社の安全を守るためにBCPの策定を課題として掲げています。
企業においてBCPを策定する意義や白岩グループにおけるBCP施策、そして今後の方針などについてお話しされました。
現場紹介では、思川開発導水路工事の概要と安全への取り組みが、現場所長を務められた鈴木工事部長代理と、藤野工事課長より紹介されました。
他現場の事例を学ぶ良い機会となりました!
鈴木部長代理、藤野課長ありがとうございました!
安全スローガン唱和では神崎工事課長に続き、参加者全員で白岩グループ安全スローガンと全国安全衛生週間スローガンを唱和しました。
「刈り取ろう 危険の根!
一致団結 先手管理で無災害!
健康で明るく 安全な職場の実現を!」
全国安全衛生週間スローガン
「危険に気付くあなたの目
そして摘み取る危険の芽
みんなで築く職場の安全」
安全衛生大会の終了後は「コミュニケーションの会」という名の懇親会が開かれました。
卓上に並んだ美味しい食事をいただきながら、社内外の多くの方と親睦を深めることができ、非常に良い会となりました!
引退された元社員も毎年ご招待しています
まとめ
今回の記事では安全衛生大会の実施目的や白岩工業における取り組みについてご紹介しました。
一歩間違えれば重大事故に繋がりかねないような危険作業・場所が多く存在する建設業では、安全管理は働く人の命を守るため何よりも大切です。
現場の安全、働く人の安全を守るためにこれからも安全管理を徹底させていきましょう!