施工管理の現場仕事ってどんなことをやるの?大規模工事に携わる社員へインタビュー!
白岩工業では、日本全国あらゆる現場にて、さまざまな現場仕事に携わっています。
今回は、100年に一度の大規模工事と呼ばれる「JR渋谷駅改良工事」に携わる、杉本さんへインタビューしました!
杉本さんは長年白岩工業に勤続し、現在は工事課長として現場をまとめる仕事をしています。
ご自身の仕事内容や現場紹介など、施工管理の仕事に迫るお話をお聞きできましたのでぜひご覧ください!
——まずは自己紹介をお願いします!
白岩工業の神奈川営業所に所属している杉本です。役職は工事課長で、勤続年数は18年になります。
白岩工業に入社したきっかけは、在籍していた専門学校からの紹介でした。白岩工業は、東京の土木工事の多くを請け負っている会社であることに魅力を感じたのが、応募した理由です。
あとはもともと白岩工業を知っていたというのもあります。
昔は白岩工業に入社すると、富士教育訓練センターという施設で、1年間実務的な実習をおこなっていました。
実は、私は専門学生時代も富士教育訓練センターに行ったことがあり、その時に白岩工業も研修で訪れており、ご一緒する機会があったのです。
そこでいろいろとお話を伺い、会社に対して興味を持っていたという背景もありました。
——現在のご自身の仕事内容について教えてください。
建設現場で現場代理人をしています。
現在の現場は、白岩工業の社員と作業員さんを入れて40名が在籍していて、昼夜問わず作業をしています。現場代理人は、その現場をまとめる長の役割があります。
具体的には、労務管理や施工管理・作業員さんを守るための安全管理。その他にも、良いものをつくるための品質管理や原価管理など、元請さんの計画通りに進めるための作業をしています。
これらの作業は同時進行ですが、同僚にも分担してもらい対応しています。ただ、最終的な判断や、最初のスタートダッシュは私が担当しないといけません。現場の施工管理で重要だとされる、QCDSE(品質、原価、工期、安全、環境)はすべて担っています。
——ご自身の担当現場について教えてください。これまで、または現在、どのような工事をされていますか?
現在は、JR渋谷駅改良工事北工区を担当しています。渋谷はいろいろなところで再開発を行っていますが、白岩工業が担当しているのがJR山手線・埼京線の改良工事です。
線路やホームの切り替えなどを、これまでに4回実施しています。
山手線のホームは外回りと内回りが別のホームでしたが、今年の1月に一つのホームに切り替えを行いました。将来的には、駅ビルの形に合わせて、線路を20~30cm上げる工事も実施します。線路が上がると、お客様が待つホームも上げる必要がありますので、ホームの工事も予定しています。
——現場の方とのコミュニケーションはどのようにしていますか?
今の現場は指揮命令がしっかりしていて、働きやすくなっていると感じます。
事故が起きたり怪我をしたりするときは、指示に無いことをしている事例が多いんですよね。そのため、自分の判断や勝手な行動で、予定にない作業はしない風潮になっています。
昔は職人の勘や経験で作業することが多かったのですが、いまは決められたやり方や時間を守ってもらうようにしています。
また、現場仕事というと厳しいイメージがあると思いますが、今は心理的安全性の確保が現場の安全につながるという考え方もあり、冷静かつ真剣に注意することはあっても度を越して感情的になることはなくなりました。
昔は自分より年上の人や、親くらいの年代の人が多かったので、苦労した思い出があります。ただ、いまは自分より年下の作業員さんが増えており、コミュニケーションの取り方も変わりましたね。白岩工業の社員も若い方が多いですよ。
職人さんの中には、10代後半や20代前半の子も増えています。私くらいの歳になると、今度は若い子と接することが難しくなってきますね(笑)
先ほど話した心理的安全性の考え方もあり、感情的な注意・指導はしないように気をつけていますが、冗談を交えつつも伝えたいことは伝えるようにしています。人によって受け止め方も異なるので、どのように注意するかは、上に立つ人の永遠の悩みですよね。
——工事で気をつけるポイントや苦労した点を教えてください。
JR渋谷駅の現場は規模が大きいため、白岩工業だけで工事をしているわけではなく、他にも5~6社の専門業者がいます。その業者を取りまとめるのが、白岩工業の役割であり、私が担う仕事のひとつでもあります。
そのため、各担当者との連携は常に慎重に進めています。
元請さんが要求する工程で進めるには、各社の協力が欠かせません。特にJR渋谷駅改良工事は大きなプロジェクトで、それぞれの業者が自分のことだけを考えていると工事が進まなくなってしまいます。
JR渋谷駅で工事ができる時間は、終電後から始発までの2~3時間だけなので、短い時間で工事を終わらせるには全員の協力が必要になるのです。
私がこの現場に来たときは、連携においていくつも課題がありました。そういった状況を変えるために、私が代表して業者の方をまとめるための会を立ち上げました。
全員がコミュニケーションを取れる状況にして、トラブルが発生したら助け合える環境をつくりたかったのです。
最初はほとんど知らない業者の方ばかりでしたが、会を立ち上げたことによりお互いの意思疎通ができて、現場が回るようになりました。
——現場に対するこだわりや面白さを教えてください。
少し変わっていると思われるかもしれませんが、見せる現場を念頭において、設備や服装を意識しています。
昔の工事現場は危険なイメージがあるかもしれませんが、令和の時代に適した見せる現場にしたいと考えています。特に渋谷駅は多くのお客様に見られるので、誰かに見られても恥ずかしくない仕事を心がけています。
そのために、仕事中だけでなく、私生活で見た建物や街並みを頭に入れて、現場に取り入れられないか常に考えています。当然、自分の考えだけで実現できるわけではありませんが、元請さんに許可を得て実行することもあります。
それと、安全が根付いた現場になるように意識しています。毎日、安全に作業できるように日々の声出しや指示に勤めています。
自分の采配で結果が良いも悪いも決まってしまうので、しっかりと準備をして仕事を進めるのは楽しいポイントですね。
——今までの仕事の中で印象的だったエピソードはありますか?
私はJR渋谷駅の現場に着任して9年目ですが、かなり工事が進んできたなと実感できるようになりました。
作業場も今はスペースがありますが、昔は土砂が残っていて、トラックが入って来られない場所だったので搬出に苦労しました。人力で袋に入れて、少しずつ外に出す作業を繰り返しなんとかスペースを確保しましたね。
街並みもだいぶ変化したように感じます。私が現場に着任した頃は東武百貨店がありましたね。
東武百貨店の取り壊しも一気にできないため、新しいものを作る部分だけ削ったり壊したりして、切替工事や移設工事をしました。その結果、高架橋ができたり、ホームが統合されたり、目に見えて工事が進んできたのです。
2023年1月にJR山手線のホームが統合された際は、ニュースなどで大きく取り上げられて、元請さんや白岩工業の社長から「よくやった」と言葉をいただけたのが嬉しかったですね。
令和5年度白岩グループ安全衛生大会では「特別功労賞<切替工事>」を受賞されました!
——白岩工業はどのような会社ですか?
採用サイトでも掲げられていますが、「採用と教育で日本一のサブコン」を目指しています。
その成果なのか、元請さんからの信用・信頼があり、社会に誇れる仕事をしている会社だと実感します。
さまざまな会社の中から白岩工業を指名してもらっているから、私自身もいまここにいられるんだと思います。
——今後の目標を教えてください。
私は入社して2年半くらいで現場を持つようになりました。職人さんや同僚・上司・元請さんに支えられて今があるので、とても感謝の気持ちを持っています。
その感謝の気持ちを持って、今度は私が培ってきた経験で会社を支えたいです。何年後に偉くなりたいとかではなく、自分の持っている力で会社の未来に携われたらいいなと思います。
——最後に応募者へメッセージをお願いします。
白岩工業の明るい未来には、想像力が豊かな若い力が必要です。
社会に貢献できる仕事に興味があり、自分の采配で現場を動かしてみたい気持ちがあるなら、ぜひ白岩工業に応募してください。
20代前半でJR渋谷駅の現場課長になって、状況を変えたいと支部会を立ち上げるのは並大抵の努力では達成できません。そんな中、現状を変えるためには何が必要か最適解を考え続けることができるのは、日々真剣に仕事に向き合っている杉本さんだからこそできることだと思います。
JR渋谷駅の工事はあと10年くらい続きます。20年を超える現場の基盤を築き上げた杉本さんは、本当に頼りになる工事課長です。
社内外でも杉本さんの評価は高く、元請さんからは毎年のように支店長表彰をいただいています。これは本当にすごいことなのです。
そんな人柄も含めて、私は杉本さんが大好きです。これからもよろしくお願いします。
白岩工業の社員インタビューはこちらからもご覧いただけます。