鉄道の地下化工事はどのような作業をするの?現場の社員へインタビュー!
白岩工業が携わる現場について紹介するインタビュー記事。第2回目は、「京浜急行電鉄・京急大師線の大師橋駅」の鉄道地下化工事に携わる、平田さんへお話をお聞きしました!
現場ではどのような作業をしているのか、ご自身が携わられている業務についても教えていただきました!
——まずは自己紹介をお願いします!
白岩工業の土木部・神奈川営業所で課長代理をしている平田です。勤続年数は、今年で6年目になります。
もともと、大学では法学部だったので、白岩工業の仕事とはまったく関係のない分野を学んでいました。就職活動でさまざまな業種を調べた時に、「建設現場って面白そうだな」と思い、白岩工業と出会うことができました。
昔からものづくりに興味があり、学校の授業の図画工作も得意でした。自分でいろいろなものを作るのが好きだったので、建設分野は自分に合っていたと思います。
建設会社は、建築学科の学生を募集しているところが多いですが、白岩工業は文系も募集していたのが、応募したきっかけでした。
また、一次の協力会社なので、元請さんのような高度な専門知識がなくても、作業員さんと協力し合って工事を進められる立ち位置が面白そうだなと感じて入社しました。
——入社前後の印象の違いなどはありましたか?
入社前に想像していたのと違ったのは、大きく2つありました。
1つ目は、現場は安全に対して、かなりの注意を払っている点です。入社前は、建設現場はもっと危ない場所だと思っていました。実際に危険を伴う作業はありますが、危ないからこそ安全に対して厳しいのだと思います。
2つ目は、作業員さんについてです。作業員さんは、気難しい人や怖い人ばかりだと勝手に思っていましたが、話をしたり一緒にお酒を飲んだりすると、優しい人たちが多いです。物腰が柔らかい人も多いので、想像していたのとは違いましたね。
——仕事内容について教えてください。
いまは白岩工業の現場代理人として、現場に配属されています。
現場代理人とは、工事請負者の代わりに、責任者として現場全体の管理をおこなう仕事です。
具体的には、作業手順書の作成をして、作業員さんに指示を出します。他には、元請の方と打ち合わせをして指示を受けたら、内容を噛み砕いて作業員さんに伝達します。
作業が行程通りに進んでいるかの工程管理や、お金の勘定もしているので、仕事内容は多岐に渡ります。
——ご自身の担当現場について教えてください。
現在は、京浜急行電鉄・京急大師線の大師橋駅の現場を担当しています。この現場は、線路を地下化しています。
流通の要である産業道路に踏切があり、開かずの踏切のように交通の妨げになっていました。そのため、鉄道を地下化して踏切をなくし、産業道路の流通を良くしようと川崎市が立案しました。
実際には、京急さんから発注を受けた元請さんが我々に依頼して作業を進めている状態です。
線路を地下化した後は、地域の皆さんの暮らしを良くするための土地活用がされると聞いています。
鉄道の地下化工事は流通を良くするだけでなく、事故の減少にもつながるので、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
鉄道の地下化や高架化の工事期間は長くて、休工期間もありますけど、この現場は15年くらい続いています。
ここまで長いのは珍しいかもしれませんが、10年スパンで工事をする現場もあります。鉄道工事は、工程を踏まないといけないので、工期が長くなる傾向ですね。
——現場に対するこだわりや面白さを教えてください。
仕事に関わる人全員に伝わるコミュニケーションを大切にしています。
我々は、元請さんと作業員さんの間に入ることが仕事です。
元請さんと作業員さんがいれば作業ができると思われるかもしれませんが、実際は違うのです。例えば、元請さんの言葉をそのまま作業員さんへ伝えても、その時の状況が違っていたり、捉え方がずれていたりと、伝わらない場合が多いです。
逆の場合もありますね。作業員さんから元請さんへ伝えたいことがあっても、上手く伝わらないこともあるので、その際は我々が間に立ちます。
そのため、現場のコミュニケーションがスムーズに、且つ全員へ伝わるように噛み砕いて説明することを心がけています。
現場には多くのプロフェッショナルがいて、その人たちと一緒に作業できるのは面白さの一つですね。
一括りに作業員さんと言っても、鍛冶工、鳶工、型枠工、鉄筋工などなど、さまざまです。
それぞれの職種の領域を超えると、お互い分からないことも多く、我々は職種間の調整もします。建設現場で使われる専門用語は、職種が違うと伝わらないケースもあります。
あらゆる職種の作業員さんと関わる度に、これだけの人がプロジェクトを支えているのだと実感し、より一層気が引き締まります。
——今までの仕事の中で印象的だったエピソードはありますか?
この現場は、特殊な環境で作業をすることが多く、それが印象に残っていますね。
例えば今の現場で作業をしていると、乗客の方が近くを通るので、近接して作業する機会が多くその注意が必要であったり、稼働中の設備備機械の直上で作業をしたりなどありました。
特に設備等の機械が稼働している中で、躯体やコンクリートを打設するのはかなり珍しいケースだと思います。
あとは、鉄筋工と型枠職人との仕事は、プロフェッショナルの中でもより専門的なやりとりが多く、印象に残っています。
例えば、鉄筋の製造を依頼した時、「この状況だとできないよ」と言われることがあります。他の職種だと理由の予測がつくのですが、鉄筋となると専門的な情報が多く、また私自身の経験不足もあってすぐに理解できないこともありました。
そのようなときは、彼らの視点に立って実際に現場を見ます。「鉄筋が入らないよ」と言われたら、鉄筋と同じくらいの長さの棒を持って試すこともありましたね。
例えば、野球などのチームで戦っている時に、選手の気持ちを理解できない監督が何か指示をしても、メンバーは言うことを聞いてくれないのと同じなのではないかと思っています。
作業員さんの気持ちを理解するのが、現場をスムーズに進める方法だということは日々実感しますね。
——白岩工業はどのような会社ですか?
現場ではいろいろな業者さんと会いますが、他の業者さんと比べると白岩工業は対応できる分野が広いです。
例えば、建築だと鉄筋や型枠の専門業者さんがいます。設備機械の専門業者さんもいて、作業分野は細かく分かれています。しかし、白岩工業は型枠も鉄筋も足場も、一連の作業を統括しておこなえます。
作業現場においては「これはどこの業種がやるのだろう」と思うような不思議な作業やイレギュラーなものもたくさんありますが、そういったことは元請けから相談を受けることが多いです。
他の業者さんは数か月で現場から離れてしまいますが、白岩工業は常駐している場合が多く、元請さんからすると信頼できる存在なのだと思います。
——今後の目標を教えてください。
元請さんと作業員さんから、求められる人になりたいですね。
我々は、元請さんと作業員さんの間に立つのが仕事です。現場をよりよくするために我々がいます。
現場の人たちから、「あなたと仕事をしたい」と言われる人になりたいです。
令和4年度白岩グループ安全衛生大会では「安全功労賞」を受賞されました!
——最後に応募者へメッセージをお願いします。
建設現場に過酷なイメージを持っている方が多いと思いますが、そういう時代ではなくなってきています。
きっかけは、「ちょっと興味がある」くらいで大丈夫なので、気軽に応募してきてほしいですね。
本人の感覚次第ですが、実際にやってみて面白さを見つけられると、やりがいのある仕事だと思います。少しでも興味があれば、ぜひチャレンジしてください。
白岩工業の社員インタビューはこちらからもご覧いただけます。