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白岩グループ安全衛生大会2025を開催しました!

白岩工業では、「企業の根っこは安全である」という基本姿勢のもと、日々の現場での安全活動に全社をあげて取り組んでいます。その取り組みの一環として、毎年開催しているのが「白岩グループ安全衛生大会」です。

この大会は、社員と協力会社の皆さん、そしてご来賓の皆さまにもご参加いただき、1年間の安全の振り返りや、優れた取り組みの共有、表彰、安全方針の共有などを通して、あらためて安全への意識を高める大切な機会です。

2025年も、現場の最前線で尽力されている多くの皆さまとともに、安全について深く考え、学び合う一日となりました。本記事では、当日の様子をレポート形式でお届けします。

建設業界における安全衛生大会について

建設業界では、高所作業や重機の使用など、常にリスクと隣り合わせの環境で業務が行われています。だからこそ、事故や災害を未然に防ぎ、安全な職場環境を築くために、日頃からの意識づけや仕組みづくりが欠かせません

その取り組みの一環として、多くの企業で定期的に行われているのが「安全衛生大会」です。この大会は、過去の事例をもとに学びを深めたり、優れた安全活動を共有することで、従業員一人ひとりの意識を高めるとともに、組織としての連携や安全文化を育む機会でもあります。

従業員や協力会社の方々、関係者が一堂に会し、安全についてあらためて考え、学び、行動につなげていく。安全衛生大会は、そうした姿勢を形にする、大切な場となっています。

白岩工業の安全衛生大会

白岩工業では、グループ会社や協力会社と共に「企業の根っこは安全である」という意識を共有するため、毎年「白岩グループ安全衛生大会」を開催しています。1年を通じてどのような安全管理がなされてきたかを振り返り、現場の取り組みや課題を共有しながら、全体で安全文化を築くことを目的としています。

大会では、社長・担当役員による講話、表彰、安全宣言、スローガン唱和、現場紹介などが行われ、日々の実践につながる学びと気づきの場になっています。

各賞表彰

白岩グループの安全への取り組みを支えているのは、現場で日々尽力されている皆さんの存在です。表彰の時間は、多くの社員・協力会社の皆さんの努力を称える場として、拍手と激励の空気に包まれます。

社長賞(個人)

模範的な安全管理・行動により、安全文化を牽引された方に贈られる賞です。

特別功労賞(個人)

節目となる工事や困難な状況の中で、確実かつ安全に工事を遂行された方々に贈られる賞です。

安全功労賞

社員の部(個人)
安全に配慮した日々の業務や、周囲への声かけ・指導などの積極的な活動およびその結果が評価された社員の皆さまが表彰されます。

協力会社 個人の部
現場での安全推進に積極的に関わり、模範となる行動を続けてこられた協力会社の方々が受賞されます。

協力会社の部
高い安全水準を保ちながら、協調的な姿勢で現場を支えてくださった協力会社が表彰されます。

改善事例特別賞

実際の現場で行われた改善活動の中から、特に効果が高く、他現場への展開も期待できる事例が表彰されます。

災害防止協力会会長賞

協力会の立場から推薦された、日々の安全意識や行動が特に顕著だった方々に贈られる賞です。

安全宣言

安全宣言は、白岩工業の社員が代表して登壇し、安全への決意と基本方針の共有を行う場です。現場での具体的な行動に結びつく力強い言葉が述べられ、参加者一人ひとりがあらためて気を引き締める時間となります。

安全スローガン唱和

安全宣言で紹介される、白岩グループの安全スローガンと全国安全週間のスローガンを会場全員で唱和します。改めて全員の安全への意識を高め合います。

安全講和

安全講和では、安全担当役員または外部講師から、年間の災害傾向や安全基本方針の解説が行われます。数字に基づく振り返りと、現場での行動につなげるためのメッセージが伝えられ、社員や協力会社の皆さんにとって、具体的に何を改善すべきかを考える機会となっています。

現場紹介

毎年の安全大会では、実際の施工現場の事例を紹介する「現場紹介」の時間があります。現場で直面した課題や工夫、安全への取り組みを共有することで、他の現場へのヒントや刺激につながっています。

会長挨拶

安全大会の最後を締めくくるべく、会長からの総括と一言ご挨拶をいただきます。会長に最後お話いただくことでより一層、白岩工業の従業員・協力会社が緊張感や前向きさを持って日々の業務に安全を意識して取り組むことに繋がっています。

6月21日に実施された白岩グループ安全衛生大会の様子を紹介!

今年も、来賓・協力会社・社員総勢300名が参加する大きな会となりました

2025年6月21日、ホテルイースト21東京にて「白岩グループ安全衛生大会2025」が開催されました。当日は約300名が参加し、緊張感と期待が入り混じる中でのスタートとなりました。

開会にあたっては、白岩工業・白岩物産の白岩社長よりご挨拶がありました。

冒頭では、来賓・協力会社・社員への感謝とともに、安全表彰を受けた皆さまへの激励の言葉が贈られました。「今日の話を単なる訓話として終わらせるのではなく、魂を乗せて、生きた安全大会にしたい」と語られた言葉からは、安全に対する強い覚悟と本気の思いが伝わってきました。

この度安全表彰を受賞される皆様、誠におめでとうございます。日ごろの安全意識、そして努力が結果になったここと思います。今日は胸を張って登壇してください。今後更なる安全意識の高揚と、技術研鑽を忘れず、益々のご活躍を心より祈念しております。
そして本年1月28日に発生しました八潮市での道路陥没における災害復旧に携わっていただきました協力会社、社員直轄の皆さま、大変な環境下の中、ご尽力いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
さて、毎年のように前段で申し上げておりますが、これから話すことに先駆けて、先にご留意いただきたい事をお話しします。
それは、よく安全大会の挨拶や訓話であると、挨拶訓話というイベントごとに終始しがちです。訓話なんかの話に済ませる気はなく、私はこの言葉に私は魂を乗せたいですし、何より、家に帰って「腹いっぱい飯を食おう」、「うまい酒を飲もう」、「あったかい風呂に入ろう」、「あったかい布団に入って寝よう」、そういう気持ちでここに登壇しているつもりであります。
その為に、魂を乗せて今日一日を、生きた安全大会としたいと思います。
宜しくお願いいたします。
本日も2点+1の内容を話したいと思います。

挨拶の中では、「安全とは、人命の尊さを想像すること」というテーマが力強く語られました。
小さな日常の幸せや家族との時間を守るために、一人ひとりが想像力を持って安全と向き合う大切さ、そして、計画や方針を“絵に描いた餅”で終わらせず、実行をもって命を吹き込む「行動する安全」の重要性があらためて強調されました。

1点目、「安全とは、先ず人命の尊さを想像する、イメージして欲しいという事です」
今からご自身が小さかった時を思い出してみてください。
小さい頃、学校で勉強して、その後たくさん友達と外で遊んで家に帰ったら、お母さんの声、料理の匂い、台所で調理している音が聞こえてきたと思います。
「あ、きょうはきんぴらごぼうかな?とかカレーかな?」と思ったり、お父さんが帰ってきて、「ただいま、おかえり」という会話したり、お父さんと入ったお風呂、シャンプーの匂い、一緒に布団に入って、今日はどんな一日だったの?と振り返ってみたり。遠足の時はお弁当を持たせてくれたこと、家族で遊園地に行ったこと、入学式で一緒に写真を撮った事。皆さんたくさんの思い出があると思います。
ある時父が帰らなかったら、どんな気持ちですか?家族の気持ちはどうでしょうか?
当たり前の日常がどれほど大切であるか。大人になった皆さまが、今度は自身、家族、周りを守っていく立場です。
この日常を守っていきたいから、私は、「家に帰って美味い酒を飲もう」「うまい飯を食おう」「あったかい風呂に入って」「あったかい布団に入って寝よう」と話しています。
とにかく、協力会社の社長さん、幹部の皆さん、大切な部下を家に帰してあげてください。社員の皆さん、絶対に妥協せず、現場を安全で働きやすい環境にしてください。
当たり前がどれほど尊いか、今一度、想像してください。
安全の本質を想像する、これが根っこにあると確信しています。

2点目、「行動する安全を」
朝礼での指差喚呼も、現場が始まってやっていますか?朝礼看板に現場遵守事項もそれは実行しなければ文字・絵の羅列。私の話もあくまで音声です。
文字や音に命を吹き込むには、行動するしかない。

そして+1の部分は、想像、イメージ、行動する事、2点の上に成り立つものであります。白岩工業では安全衛生計画をしっかり履行していく。基本方針は4点の徹底的履行です。
01. 重点管理の徹底 
建設機械・クレーン災害の防止、墜落転落災害の防止、挟まれ・巻き込まれ災害の防止、公衆災害の防止
02. 作業手順書の遵守
03. 指差喚呼の実践
04. 整理整頓の徹底
です。

また、過去の災害事例にも触れながら、「絶対に風化させない」「安全にゴールはない」という強い意志とともに、今年度も重点管理項目の徹底と、安全文化の継続的な醸成が呼びかけられました。

最後は例年通り、本田宗一郎氏の「安全なくして生産なし」の言葉が読み上げられ、「思いやりを持って仲間に声をかけ合い、健康で明るい職場を全員でつくっていこう」とのメッセージで締めくくられました。

従業員一人ひとりが心身ともに健康で、安全に力一杯働くことが出来る、という事が人としていかに大切で尊いことであるか、
製品、品質は人が創り出していくものであり、安全で活き活きとした職場の中から、初めてお客様に喜んでもらえる良い製品が生まれる
そして、与えられる安全から、自ら守る安全、更には自ら創る安全へ、全員で努力する

徹底した先手管理を以て危険の根っこを刈り取り、思いやりを持って仲間の為に声を掛け合い、健康で明るく安全な職場を実現し、良い仕事に励みましょう!

安全担当役員の講話では、過去1年間の災害傾向と反省、そして2025年度の安全方針が語られました。「昨年度はこうした災害が多かった」、「その原因と背景は何か」、「これからはこう取り組んでいこう」といった観点から、数字と実例をもとに分かりやすく解説。

最後には、安全環境部の呼びかけにあわせて全員で指差呼称を実施し、「ヨシ!」の声が会場に響きました

各現場でも、指先喚呼を徹底しましょう!

その後の表彰式では、多くの方が安全活動に尽力されたことがたたえられ、笑顔あふれる場面が広がりました。

受賞者一人ひとりへ社長より賞状が授与されます

そして今年の現場紹介では、横浜湘南道路トンネル工事の取り組みが発表されました。
長距離・長期間にわたる掘進工事の中で培われた現場力と柔軟な対応力が光る取り組みが紹介されました。世界初の地中接合工法にも果敢に挑戦するなど、挑戦心と技術力にあふれた現場の姿が印象的でした。

掘削に用いられた2基のシールドマシンの特徴や、施工中の工程、同時作業の複雑さ、レスキュービットの活用など、現場の緻密さと高い安全意識が随所に表れていました。
発表者からは「協力会社・元請会社と一致団結して、無事故・無災害で竣工を迎えたい」との力強い言葉もあり、聴講者からは感嘆の声や大きな拍手が送られました。

毎年、各現場管理者による発表がされます

その後、安全スローガンを全員で唱和し、最後には会長より総括およびご挨拶をいただきました。
ご挨拶の中では、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉が紹介され、健康な身体があってこそ、どんなことにも前向きに取り組めるというお話をいただきました。
安全活動もまた、一人ひとりの心身の健康があってはじめて成り立つものであり、まさに安全の根幹を支える大切な視点であることを、あらためて感じる時間となりました。

心身の健康なくして、安全は成し得ない。その本質をあらためて実感するお話でした

会の締めくくりには「コミュニケーションの会(懇親会)」が行われました。
ただ堅く取り組むだけでなく、顔を合わせ、言葉を交わし、仲間を知る時間こそが、安全を支える信頼の土台になる。そんな思いがあらわれた、あたたかいひとときとなりました。

まとめ

今年の大会は、例年以上に緊張感がありながらも、終始前向きな空気に包まれていました。懇親会までしっかりと参加してくださる方も多く、コミュニケーションと振り返りの場としての価値がより一層深まった印象です。

また、若手社員が先輩の真剣な姿を見て、自身の行動を見直すきっかけにもなったようです。
白岩グループでは今後も、安全を「個人の責任」にとどめるのではなく、全員でつくり守っていくものとして、本気で取り組み続けてまいります。

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