ブログ BLOG

「採用と教育で日本一のサブコン」を目指す白岩工業の新入社員研修とは?

多くの企業では新入社員に対して、4月の入社後に「新入社員研修」を実施しています。

学生から社会人になるにあたり、意識の切り替えや知識・スキルの習得などが求められます。入社した会社でどのような業務を担当するにしても、まずは土台となるビジネスマナーやその業界・企業に関する基礎知識は身に付ける必要がありますよね。
だからこそ企業は「新入社員研修」を実施し、社会人として必要な知識を学ぶ機会を設けています。

今回の記事では白岩工業の新入社員研修についてご紹介いたします!
白岩工業では4月の入社から現場配属までの間、およそ2ヶ月半にわたって新入社員研修を実施しています。

研修の目的とその内容について詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

2024年4月には施工管理職6名、成田事業所 航空照明部へ1名が入社しました
(施工管理職6名のうち、1名は10月入社予定です)

新入社員研修の目的

今までにもブログ内で何度かお伝えしてきましたが、白岩工業では新入社員に対し「スキル×人間性」を兼ねそろえた「自ら考え実行し実現できる社員・素直で柔軟な人財」になってほしいと考えています。

白岩工業の施工管理職とは、現場をまとめるリーダー、あるいは現場を一任された経営者のような存在です。ですから、土木に関する知識やスキルが必要となるのはもちろんのこと、人間性(ここでは周囲を良い意味で巻き込み何かを成し遂げる力・部下を正しく導き育てる力といったニュアンスです)も持ち合わせていなければなりません。
そのため、白岩工業の新入社員研修も、スキルと人間性という両軸を育てることのできるような研修内容を組んでいます。

白岩工業の採用活動では「20代で圧倒的に成長したい人」、「挑戦意欲のある人」、「自分を変えたいという強い意志を持った人」を求める人物像として設定しています。
白岩工業へ入社を決めた方はもちろんこれらの目的をもって入社してくれているわけですから、私たちもその気持ちに応えられるように熱意をもって本気で新入社員研修に取り組んでいます。

新入社員研修を終えられた皆さんが、他社の新入社員よりも優秀になれるようおよそ2ヶ月半の研修には並々ならぬ力を入れています!

ここからは、研修の目的をスキル面と人間性に分けてご紹介します。

01. スキル面

ここでのスキルとは社会人としてのマナー現場で必要となる土木建築の知識を指します。
内定者フォローの段階で社会人マナーについての研修は一通り終えているため復習程度に再度研修を行います。社会人は周囲からの評価や見え方が物事を左右します。新入社員がマナー一つで損をすることのないように、まずは挨拶やこまめな報連相を徹底させています。

現場スキルについては、現場作業の一連の流れやどの現場でも必要となる資格の取得など、現場配属後を意識した実務的な内容を扱います。知識が乏しいまま現場に出るのと、基礎知識を身に付けたうえで現場に出るのではその後の成長度合いに大きな差が出ます。
「研修で学んだことはこういうことか!」と研修内容を実際の現場で追体験することで知識を真の意味で「自分のものにした」と言えますよね。

02. 人間性

ここでの人間性とは、先の文章でも定義した通り「周囲を良い意味で巻き込み何かを成し遂げる力・部下を正しく導き育てる力」を指します。とは言いつつ、新入社員にいきなりここまでのレベルを求める訳ではなく、あくまで上記は最終目的です。研修はそのような人財になるための土台作りの段階と捉えてください。

例年、新入社員に伝えていることは「挨拶・笑顔・感謝」を徹底して実践することです。まるで小学校の道徳の教科書に書いてあるような可愛らしい内容ですが、人間性とはこの土台の上に成り立っていると私たちは考えています。

例えば上司や先輩と接するとき、いつか自分が部下を持ったとき、お客様や職人さんと接するときなど、これから長きにわたって仕事をしていく上でどの段階・どの場面においても必要となります。
だからこそ新入社員研修では「挨拶・笑顔・感謝」がいかに大切かを説き、その徹底を呼び掛けています。

白岩工業の新入社員研修

ここまでは研修の目的をお伝えしました。ここからは新入社員研修のカリキュラムを一つずつご紹介していきます!

新入社員研修全体を通して

研修期間は毎日400字程度のレポートを作成しています。
その日の研修を通じて自分は何を学んだのか、何を感じたのかなどをまとめてもらい人事担当や研修担当に提出しています。

また、会社側もレポートを通じて新入社員へ研修内容のフィードバックや文章表現のチェックを行っています。

入社式

新入社員の皆さんは入社式の日を境に社会人の仲間入りを果たします。
会社として、数ある企業の中から白岩工業を選んでくれたことに対して、そしてこれから先10年以上にわたり共に働く仲間が新たに入社したことに対して最大限歓迎の意をお伝えしています。

毎年会社のエントランスに桜の木を飾ったり、当日のお昼には新入社員・役員・人事担当で外部のレストランにて昼食会を開いたり、入社式の様子はアルバムにして本人とそのご家族にお渡しするなどしています。

昼食会では趣味をはじめ。プライベートの一面を知る楽しい機会になりました!

会長訓話

白岩工業の創業者でもある会長より歓迎の挨拶をいただきます。
創業者としての思いや、60年以上にわたり会社を経営してきた観点から、新入社員に期待することや今後の会社の展望などについてお話しいただきます。

社長訓話

2020年9月に社長に就任し、これからの白岩工業を背負っていく立場として、今後会社の目指すべき姿などについてお話しされます。

白岩工業の仕事は、日本社会のインフラを支える誇りある仕事です。そういった仕事に自分が携わっていることに対しても誇りと自信を持つこと。共に良い仕事に励み、これらの会社を共に作り上げていく新入社員へ期待することや、白岩工業社員としての心構えなどについてお話をいただきます。

役員訓話(土木部・安全環境部・営業部・管理本部)

各部署の役員より、部署の説明や今後の方針などについての説明があります。

部署の方針に基づき、目指してほしい人財像やそのために身に付けるべきスキル、今後の研修で何を学んでほしいかといったお話しもいただきます。

白岩グループ会社概要説明

白岩工業の会社概要について内定者フォローですでに話したことの振り返りを含め、現在の従業員数や売上高など実際の数値的な内容についてもこの機会に説明しています。

また、グループ会社である白岩物産についても事業内容や白岩工業との業務上の関わりについて説明します。

㈱組織理論 新入社員3日間研修

外部講師をお招きし、3日間の研修を実施します。この研修の目的は、これから先社会人として成長していくために必要不可欠な「考え方」を学んでいただくことです。

「学生と社会人」、「学校と会社」において立場や環境などが違う、ということは当たり前のこととして皆さん理解していますが、具体的には何がどう違うのでしょうか。社会人として物事をどのように捉え、考える必要があるのでしょうか?「働いて給与をもらう」とはどういうことでしょうか?

考え方ひとつで研修に対する姿勢やその後の成長度合いは大きく変化します。3日間の研修を通じてぜひ「社会人としての考え方」を身に付けてください。

また、この研修中には単元ごとに200文字程度の感想文を作成、次の単元開始時に発表してもらいます。研修で得た情報をインプット・アウトプットすることで、常に物事を自分ごとに置き換えて考える訓練をします。

新入社員研修版マナー研修

一般的な社会人マナーは内定者フォロー時に終えているため、入社後研修では社内的マナー社内書類の書き方メールの送り方などについての研修を行います。

土木部研修

冒頭でもお伝えした通り、白岩工業では新入社員に対して「スキル×人間性」を兼ねそろえた「自ら考え実行し実現できる社員・素直で柔軟な人財」を目指して欲しいと考えています。そのため、土木部研修もスキルと人間性の両軸を基に、以下5つの目標を設定しています。

01. 仕事の流れを覚える(スキル)
02. 指示待ちからの脱却を図る(人間性)
03. 同じミスをしない(人間性)
04. コミュニケーションを図る(人間性)
05. 職人の仕事を理解する(スキル)

01. 仕事の流れを覚える(スキル)
05. 職人の仕事を理解する(スキル)

まずスキル面である「01. 仕事の流れを覚える」、「05. 職人の仕事を理解する」について。
仕事の流れを覚える前に、そもそも白岩工業にはどんな仕事があるのか。言い換えればどのような工事を行っているか、加えて各種工事(鉄道・躯体・ダム・シールド等)の概要について説明します。
その他にも現場道具の名前や扱い方、建設業界特有の言い回しなどについても解説します。

白岩工業は創業60年を超える会社であり、今までに日本社会のインフラを支える大規模工事を多数手掛けてきました。地図を通じて白岩工業が携わってきた工事を見ることで、歴代の社員が築き上げてきた実績を知ることができます。
そしてこれからは、自分たちも白岩工業の一員としての自覚を持ち、職人さんたちとともに「地図に残る仕事」を手掛けていってほしいと考えています。

02. 指示待ちからの脱却を図る(人間性)
03. 同じミスをしない(人間性)
04. コミュニケーションを図る(人間性)

次に「02. 指示待ちからの脱却を図る」、「03. 同じミスをしない」、「04. コミュニケーションを図る」人間性について。
新入社員にとって、わからないことが沢山あるのは当たり前のことです。初めての作業や慣れていないことでミスや失敗をしてしまうのも悪いことではありません。大切なことは、その経験を次にどう活かすかです。

同じミスをしないように防止策を考える、わからないことがあったら素直に聞いてみる。無知や失敗を悪と捉えず、自分から質問したり、行動する、挑戦をする。といった姿勢を身に付けてほしいと考えていますが、これは何か一つの研修ですぐ身に付くものではありません。
ですから研修の中で繰り返し新入社員へ伝え、意識をしてもらうようにしています。

また、さまざまな問題を解いて「考え方」を学ぶ研修もあります。この研修で目的としていることは、単に問題を解くことだけでなく、正解を導き出すためのプロセス(=考え方)を身に付けることです。

社会人は仕事をする上で、今持っている判断材料を元に自分なりの答えを探したり、他者と意見を交換したりしてより良い答えを導き出すといった場面が数多くあります。
その際にはどのように物事を捉え判断し答えを探していくのかなど、社会人として必要な「考え方」をこの研修を通じて学んでいただきたいと思います。

安全環境部研修

安全管理は、現場を管理していく上で最も重要な要素です。現場の安全、職人さんたちの安全があってこそ初めて仕事ができます。
安全環境部研修では白岩工業の安全衛生管理活動・方針に関する説明のほか、現場の安全を守るために定められているルールや法律に関する講義や、安全管理に関する資格を取得していただきます。

安全の分野は経験が浅い方でも、安全に関する観点を身に付けることができれば管理が比較的早い段階でしやすいという特徴もあります。
施工管理の仕事の中でも安全管理が一番大切な仕事です!しっかりと研修の中で安全に関する知識を身に付けてください!

建設業は何よりも安全が第一!

1年目研修

この研修では「研修を受ける上で大事なこと」を解き、また新入社員に対して「自分はどんな人財になるべきか」考えてもらう研修になります。

研修の内容をそのまま吞み込んでも、現場では活用できません。知識は覚えるだけてはなく、実践して自分の経験に落とし込むことで初めて自分のものになります。
研修は全て現場配属後のため、そして自身の成長のためにあるので、まずは研修で知識を身に付ける。そして現場に出て実践することで研修内容を追体験し、成長へと繋げていってほしいと思います。

さらに今年は「信頼」をテーマに研修を行い、1年目社員にとって信頼されることの重要性や、そのために今後自分がとるべき行動について考え発表してもらいました。
信頼とは、人間性による行動や日々の積み重ねで得られるものであり、周囲から信頼されること=自身の成長や入社理由(=白岩工業に入社を決意した動機)の実現に繋がります。
信頼されるためにとるべき行動、目指すべき人物像について多くの意見が挙がりました。まずは今年1年、自分たちで定めた目標を達成できるよう日々取り組んでください。

成田事業所見学

成田事業所では、成田空港の電気・通信・機械設備の保守点検業務を行っています。施工管理職は千葉・神奈川配属となり、成田事業所へは保守管理職として入社された方が配属されます。
普段の業務の中ではあまり関わる機会がありませんが、同じ会社の中でどのような仕事をしているのか、互いの仕事内容を理解する目的から実際に足を運び見学しています。

現場見学・現場実習

内定者フォロー期にも現場見学は実施しましたが、その際の目的は「施工管理という仕事へのイメージを持ってもらう」ことでした。
入社後に行う現場見学ではさらに具体的な工事内容、社員の仕事や日々注意していることなどについて教えてもらいます。初めて現場見学へ行った時に比べ土木・建築の知識が少しついた状態で現場見学に行くとまた違った発見があるのではないでしょうか。

また、現場実習ということで研修中に学んだ内容を実践する場も設けています。
今年度は若くして大型現場を管理している中堅先輩社員の現場にて、現場を案内いただいた後に実習を行いました。

現場管理を行うにはまず現場作業を知る必要があるため、実際に測量をしたり型枠を作ったり、鉄筋を組んだりなど自らの手を動かして現場作業を実践してもらう研修を行います。
さらに現場の第一線で働く先輩社員の生の声を聴く場を設け、職人さんとの関わり方や中堅層から見た白岩工業という会社組織について。あるいは自分が学んだことや経験、これからの若手に期待することなどをお話しいただき、新入社員にとって得るものが多い実習となりました。

先輩社員による講義

新入社員よりも2~3年先輩の若手社員より、担当している工事の概要説明や入社してから自分が経験してきたこと、それに基づくアドバイスなどをお話しいただきます。
年齢が比較的近い先輩の話を聞くことで、現場配属後のイメージを持ってもらうことや、自分がこれからどのように成長していくべきか各々目標を持ってもらう目的があります。

入社3年目の小沼先輩より、自身の経験に基づくアドバイスなどをいただきました!

外部専門研修

外部の研修施設にておよそ1カ月にわたり技能専門教育を実施します。
白岩工業の施工管理職として大切な土木・建築に関する知識について、社内研修よりもさらに専門的に学んでもらうため、白岩工業専用のカリキュラムを組んでもらっています。

講義以外にも現地実習や各種資格の取得もプログラムに含まれており、また最終日には「修了試験」が実施されます。
技能専門講習で学んだことは現場に出たときに必要な知識ですが、全てがすぐに役立つ、というわけではありません。日々業務をこなし経験を積んでいくうちに「あの時研修で学んだのはこういうことか!」と研修内容を業務の中で追体験し、身に付いていくこともあります。

この外部研修が終了した後には、本社にて振り返りとまとめ発表を行います。

鹿島建設㈱東京支店にて安全研修

お得意先様である鹿島建設㈱様に施工管理職において重要な要素である安全についての研修をお願いし、実施しています。
白岩工業の考える安全への意識ではなく、お得意先様=ゼネコン目線からサブコンに求める安全について教えていただきます。

この研修は現場に出る直前に行うので、実際に現場に出たときに研修内容を思い出し、より安全について意識し注意を払うことができると考えています。
また研修を通じて元請が自分たちに何を求めているのか・期待しているのかを理解することでやるべき事が明確になり、モチベーションアップにもつながります。

VRを用いて落下体験などをさせていただきました

会社理念研修

白岩工業では会社理念への理解が個人の成長・会社の発展に必要であるという考えから会社理念を研修テーマとして扱っています。
会社理念とは、説明会でお伝えしている白岩工業の採用コンセプトや会社が打ち出す会社方針などの大元となる考えであり、全ては会社理念に基づき作成されています。

新入社員の皆さんは就職活動時に白岩工業の採用コンセプト(20代で圧倒的に成長)や会社の考え方に共感や憧れを持ち入社を決意してくれています。その大元となる会社理念を理解することで「自分は今後どのような目標に向かって成長していくべきか」「白岩工業における求める人物像・優秀な人財とはどのような人を指すのか」を理解することができます。

研修では会社理念の内容を一つひとつ解説するとともに、会社理念の内容やその理解が誤っていた場合のデメリット、会社理念が社員に浸透している場合のメリットについてもお伝えします。

皆さんが入社した白岩工業という組織は会社理念に基づく個人の集団です。そして社員一人ひとりが会社理念に近づく、すなわち会社理念が打ち出す人財に近づこうと努力することが白岩工業における成長となります。
社員が一丸となって同じ方向を目指し成長していくことでひいては会社の発展に繋がるのです。

この研修を通じて会社理念を理解することで、新入社員の皆さんも今後の目標や目指すべき方向性がより鮮明になるのではないでしょうか。

配属前面談

研修最終日、現場に配属される前日に面談を行います。
不安や緊張などさまざまな気持ちを抱える皆さんの心を少しでも軽くできるよう、「面談」という名前ではありますが人事より激励の言葉を送る場のようなものと捉えてください。

まずは安全第一!1年目の社員にとって現場で「わからないこと」があるのは当たり前のことです。無知や失敗を恐れずに現場でも一生懸命頑張ってください!

今年の新入社員は6/24から現場配属となりました!現場でも頑張ってください!

新入社員研修にて取得する資格一覧

特別・安全教育

●粉じん
●丸のこ
●熱中症管理者
●自由研削砥石
●振動工具
●フルハーネス
●職長・安全衛生責任者教育
●足場組立
●低圧電気

技能講習

●玉掛け
●酸素欠乏危険作業主任者

まとめ

今回の記事では白岩工業の新入社員研修についてご紹介しました!
研修の目標と目的、さらに目指すべき人物像を明確にした上で各種研修内容を組んでいます。

これからも「採用と教育で日本一のサブコンを目指す」という目標のもと、新入社員研修にも並々ならぬ熱意をもって取り組んでいきます!

CONTACT / ENTRY