白岩工業×白岩物産対談インタビュー!働き方を通じて白岩グループのこれからを考える
白岩工業株式会社には、白岩物産株式会社というグループ会社があります。
白岩物産は、社員食堂や建設現場宿舎食堂などでの食事の提供を主な事業としています。「食を通じて心を充たす」という理念のもと、年齢、性別、職業に関係なく幅広い人々に受け入れてもらえるような食事の提供を心がけています。
これからの日本を支えていく。その想いは、白岩工業、白岩物産どちらも同じです。
今回は、白岩工業・白岩物産どちらの経営にも携わっている白岩 大地企画部長と、白岩物産所属の富井 健業務課長にお越しいただき、いまの白岩グループでの働き方、そして、これからの白岩グループに期待することなど、お話を伺いました。
・白岩 大地(白岩工業株式会社 経営企画部部長/白岩物産株式会社 取締役)
・富井 健(白岩物産株式会社 業務課長)
——本日はありがとうございます。白岩企画部長には、前回、白岩工業の総務部座談会にて、お仕事に関するお話をお聞きしました。
白岩:そうですね。その節はありがとうございました。
今回は白岩物産から富井さんに来てもらっているので、まずは富井さんにいろいろ話してもらいましょう。
——それでは現在の仕事内容を含め、簡単に富井さんに自己紹介をお願いしたいと思います。
富井:白岩物産株式会社の富井です。入社して1年半経過し、業務課長として勤務しています。
白岩:もう1年半経過したんだね。
富井:あっという間ですね!今の仕事内容は主に現場管理をしています。具体的には、ヒト・モノ・カネの管理です。マネージャーとして複数の現場を管理しています。
いまは、東海村と河内川、南アルプスの現場を担当しています。
——複数の現場を管理されているということですが、仕事の1日のスケジュールを教えてください。
富井:本社にいる日と現場に出る日で全然違いますね。本社にいる日は、請求業務や採用の応募者対応をしています。あとは、お客様対応に必要な書類作成などです。
現場と本社にいるのは、いまは半々くらいですね。
白岩:現場では、お客様訪問との打ち合わせがメインだよね。お客様からご要望や問題点が出てくるから、それの解決も富井さんにお願いしています。
他にも、現場の悩みや問題を解決する労務管理、現場の食事の品質管理・衛生管理もしてるね。
——白岩物産への入社経緯と、入社の決め手を教えてください。
富井:もともとはアパレル関係で働いていましたが、コロナ禍で収入が不安定になって、転職しようと思いました。
人と関わる仕事をしたいと考えていたので、マネージャーとして多くの人に関われる白岩物産に応募しました。
入社の決め手は、応募のタイミングが合ったことが大きいですが、選考が進んでいく中で、白岩物産への印象が良くなったというのも決め手でした。
面接担当者の話を聞いていて、まったくの異業種への転職でしたが、これまでのスキルを活かせそうだと感じたのもあります。
白岩:自分のスキルにないことはやろうと思わなかったんだよね。
富井:そうですね。異業種の転職ってうまくいかない可能性も高いじゃないですか。自分のこれまでの経験を活かせるところで働くというのは、妥協しないように考えていました。
——仕事に対する向き合い方について、ご自身の考えを教えてください。
富井:仕事に対しては、常にフラットな気持ちで向き合おうと心がけています。現場でトラブルや問題が発生した時は私が対応しますが、先入観を持つと失敗することがあります。
人間関係の問題が起きると、必ず両方の意見を聞きます。さらに、当事者だけではなく俯瞰して状況を見ている人の意見も参考にすることが大切です。
白岩物産の現場は、中心街から離れた場所にあるケースが多く、その現場での価値観で話が進んでしまうこともあります。だから、先入観を持つと、実際は全然違うこともあるから、フラットでいたいと考えています。
白岩:あとは、絶対に目標や目的を見失ってはだめだよね。現場の悩みを聞いて、解決すれば状況が良くなるのか、複雑化するのか判断しないといけない。複雑化するなら本社から現場に対して、方向性を提案してあげないとならない。
悩みを解決して改善するなら、現場と一緒に解決して成功体験を積んでいくことが、お互いに利益になるんだよね。
現場からはさまざまな意見が上がってくる中で、上手にまとめて環境を良くするための方向転換をできるのが、富井さんです。
相手の気持ちを推し量れる人だから、ここはこういう対応をしたらいいんだろうなっていうのが分かってる。しっかり、コミュニケーションを取りながら目標に向かっていくことが一番大切だと思う。
——やはり現場とのコミュニケーションは、仕事の中で重要な部分ですか?
白岩:コミュニケーションは絶対に必要ですね。仕事では、正しいことが正しいこととは限らない。
論理ばかり言っていては、本社はただのご意見番にしかならないし、情で動いていたら現場に引っ張られていい方向には行けないから、そこのバランスは大切です。
富井:私も重要だと思っています。私は学生時代に団体スポーツをしていて、個人よりは組織として動く意識が強いです。ただ、組織で個を消してしまうのは本意ではなく、個を活かす組織は何か、ということを意識していますね。
——富井さんは白岩物産に入社して、考えが変わったことはありますか?
富井:そうですね、白岩物産の場合は、自分の意見を伝えることを意識しています。
声を上げないと伝わらなかったり、自分の意図しない方向に進んだりしてしまいます。
声を上げなくても仕事はできるんですよ。その方が楽じゃないですか。これまでの会社も頑張ろうが我慢しようが、黙っていれば評価してくれていました。
でも、白岩物産の場合、社長や役員の皆さんが、現状に満足せずに変えていくと目標を掲げている以上、私もそういった意識で仕事に関わりたいと思います。
白岩:たしかに、「上が言ったから」というのを理由にしたら楽だよね。上の考えがこうだから、達成できなかったって感じで免罪符にできる。言われたことをやるのは誰でもできる。
そうではなくて、上の方針でできないなら、どうすればできるのか考えるのがマネージャーの仕事になってくるよね。
何か問題があるなら、富井さんのように素直に言ってくれた方が組織として健全だと思う。「この現場に取締役が来て話をしてくれ」って感じで、何でもできるよね。
富井:腹を割ったコミュニケーションは勇気がいるかもしれませんが、組織全体で考えたら大切なことだと思います。
——富井さんと白岩企画部長は、普段から腹を割ったコミュニケーションをされていますか?
白岩:もう腹を割り過ぎて、お互いぶつかってるね(笑)お互いそれだけ信頼しているとも言えます。
富井:そうですね(笑)
白岩:富井さんは困ったことがあったら、「現場に行ってくれ」とか、「自分はここまでやったけど、ここからは申し訳ないけどお願いします」など、ちゃんと私に報連相してくれます。
正しい情報伝達をしてくれるので、この日なら予定が空いているから行くよとか、それは引き続き富井さんが対応してほしい、などの指示ができるので助かります。
私は経営サイドで、富井さんは現場サイドと、立場で役割が明確になっているので、現場の人が我々のコミュニケーションで混乱することはない状態だと思う。
——ちなみに、お互いに対してどのような印象をお持ちですか?
白岩:印象は・・・なんだろうな(笑)
ここで恥ずかしくなるあたり、印象は良いんだろうね。悪いことはないよね。
富井:そうですね、悪くはないですね。社内で一番相談ができます。それは会社の上司に相談するのとは違って、真意を汲み取ってくれるから相談しやすいです。
こちらが間違っていれば正してくれますし、安心感があるから考えをぶつけられますね。
白岩:信頼しているのは私も同じ。問題が発生したら絶対に報告してくれるから、相談に対して正しく返したいと思える。
こちらが返したことを実行に移してくれて、絶対に誰も悪者にならないように運んでくれる。目標を設定したら、感情を入れつつ私情を挟まないで行動してくれるのは富井さんだからできることじゃないかな。
無理難題を振った時も、できる部分はここ、できない部分はここをどうにかしてくれませんかって伝えてくれるから、そこはありがたいですね。
富井:ありがとうございます。仕事をする上での心構えや、意識が近いのかもしれません。
——これまでの仕事の中で印象的だった出来事を教えてください。
富井:役員との距離が本当の意味で近いことです。以前、ベンチャー企業で働いていたときも物理的な距離は近くて何でも言えましたけど、こちらの意見を欲していないと感じていました。
白岩物産では意見をしっかり吸い上げてくれます。こちらから、これを改善したいと伝えた時に、実行スピードが速いんですよね。
白岩グループくらいの規模の会社でも、こんなに早いんだと印象的でした。
あとは、やはりコミュニケーションの問題ですね。仕事をしていると、自分が思っている「普通」が通じなくて、どこから話せば理解してくれるんだろうと感じることがあります。
それはその人の人格に問題があるわけではなくて、マネージャーとしての立場と現場の立場があるから、伝え方が難しいと感じることはありますね。
白岩:それは難しいよね。本社の中でも伝わっていない部分もあるし、富井さんは苦労していると思うよ。
——白岩工業、白岩物産で働く魅力について教えてください。
富井:どんな仕事でもそうですけど、白岩グループでも、言われたことをこなす働き方もできると思うんですよ。言われたことをしっかりとやる働き方もアリだと思いますが、自分をマネジメントして、会社を変えていきたいという目標を具現化できるのは白岩グループの魅力です。
会社を変化させていくのは大変ですが、組織を変化させるのはそもそも大変じゃないですか。通常業務にプラスして、自分に負荷を掛けながら作業をしなくてはならないので。
その負荷も楽しめるなら、白岩グループは魅力的だと思いますね。
——主体的に仕事を進めていく姿勢が大切ということですね。
富井:適材適所があるので絶対ではないですが、自分で考えて仕事を進められる人は、より頑張れる、活躍できる、という感じですかね。
白岩:すごい日本語上手いね、富井さん。
富井:よく言われます(笑)
白岩:頼りにしてるよ(笑)
冗談はさておき、富井さんの言っていることはその通りですね。
普通に仕事をしようと思えば、誰だってできる。でも、実行できない理由を考えて、何も行動しなくて、意見だけ言っているのは仕事ではない。だから、計画から実行までできるようにしよう、というのが役員の考えなんですね。
白岩グループみたいに、計画から実行までPDCAを回して、全部自分でできる会社は珍しいと思います。
——スピード感や経営者との距離が近いのは、グループ全体で意識していることですか?
白岩:スピード感や距離感は意識しているけど、上がってきた話をすべて取り入れるわけではありません。会社に害となる意見を拾うと、組織が崩れますから。
でも、本気で会社を良くしようとしている人間に対しては、絶対に向き合うのが会社のポリシーです。
社員と向き合うのは社長の考えでもあるし、社長の方針なら、経営陣はみな同様の考えであるべき。社長が立場上できなければ、誰ができるのかって言ったら、自分のように立場や役職がある人ですからね。
富井:すべての意見を取り入れるわけではないと、はっきり言われたことはありませんが、肌で感じています。
だから、仕事として提案するときは本気でまとめて、それなりの内容にしようと心がけています。時間をもらって提案するので、こちらの責任として半端な話はできないですよね。
——これから白岩工業、白岩物産はどのような会社になると思いますか?
白岩:白岩工業の社長と白岩物産の副社長は同一人物で、どちらも経営を一任されていますが、まだ若く、「改善していこう!」という気持ちが強い。
一致団結して全員で目標に対して向かっていく姿勢があるから、これからもどんどん成長していく会社だと思います。
白岩工業では問題が発生したら、応急処置的に対応するだけではなくて、根本的な改善策を考えて、さらに付加価値を提供していこうと意識しています。マイナス2からゼロにするのではなくて、1くらいで返す感じで。
白岩グループは今後も伸びていくと思います。優秀な社員も多く、20代の若手も増えているし。
トップが明確に方針を示してくれて、実行する社員にはサポートをする。その基礎として現場の人たちが質の高い仕事をしてくれて、安定しているからこそ余裕がある。
周りにそんな会社はないし、将来を心配している会社の方が多いよね。
富井:白岩工業の採用には関わっていませんが、面接に来る人を見ることがあります。特に新卒や若手の中途の応募者は、「絶対に白岩工業で働きたい」という強い意志を持って面接に臨んでいる人が多いです。
白岩:そう。白岩工業が第一志望で、落ちたくなくて徹夜する学生もいるんだよ。
富井:そんな熱量の高い新入社員の子たちが、会社と自分の両方の視点を持って働いていたら、すごいことになるよなって思っています。
私には土木や建築の知識はありませんが、新入社員で野望や目標のある人たちが、これまでの常識を覆していくのでしょうね。
でも、白岩物産には、まだその土壌は無いのでここから着実に体制を整えていって、組織として強固なものにしていきたいです。
白岩:白岩工業の話だけど、去年、採用選考のボーダーラインぎりぎりで内定を出した新入社員がいて。内定者の中で一番出来が悪くて、働いてからもしばらくはパフォーマンスが上がらなかった。
でも、誰よりも努力していたし、誰よりも早く来て仕事をしていたんだよね。その社員が2年目になって、一人で現場を持ちそうになってる。熱意ある若手が入ってくれたことがとても嬉しいです。
その新入社員の教育担当だった上司が、私と会うたびに、「あいつは元気ですか」とか「悩んでいませんか」って聞いてくるんですよ。
「あいつだけで現場を回すのは大変だから、俺も面倒を見ます。でも、頭はあいつにやらせてあげてください」と言いにきたこともあって。まさに、師弟愛だよね。
そんな環境は普通の会社にはないし、本社や他の現場にも広がったらいいよね。現場の頭は、作業員や現場の人を使う仕事をしているから、人間関係は大切だね。
白岩物産も少しずつ良くなっているよ。会社のことを思ってくれている人が増えたよね。安定してきているから、これからに期待だね。
——今後、取り組んでいきたい仕事や目標を教えてください。
白岩:前回の座談会では、白岩工業の話をしたので今回は白岩物産の話を。
白岩物産は、白岩工業のようにマイナスからゼロにするのではなく、1や2にする改善をしたいですね。僻地の現場に行くと食事に対して「楽しみ」という期待が生まれるんです。
お客さんが食事を楽しみにしているのであれば、美味しい食事を届けてあげたいと思うし、それは社長が白岩物産を作った理由でもあります。
役員面接では、この話を伝えるようにしているから、会社全体がその思いを共有できるようにしていきたいですね。
美味しくて温かい食事を届ける。それ以上でもそれ以下でもなく、シンプルにそれでいいかなと。
富井:私は、お客様に目を向けていくことを、社員みんなができるよう意識づけしていきたいです。
調理ができる人がいたり、管理する人がいたり、さまざまな人がいて、みんなで仕事に携わっています。それぞれ役割は違いますが、みんな同じ方向を向くことがあります。それは結局、お客様でしょ、と。
業務の負担軽減で作業時間を短縮する時に、「それはお客様に対してはどうなるの?」って考えをみんなが持っていれば、間違った方向に進まないと思うんですよ。
それが自分の方に向くと「だってその方が楽じゃん」となってしまうので、お客様の方に意識を統一したいですね。
——本日はありがとうございました。最後に応募者へのメッセージをお願いします。
富井:採用の募集要項には、広く浅い内容しか書かれていません。想定業務が何個か記載してあっても、配分で全然違ったりします。だから、募集要項は参考までにとどめて、いったん応募してみて!と思いますね。
白岩:たしかに、そうだね!会社とのマッチングが大切だから、福利厚生とかの条件で決めるなら、やめた方がいい。
実際に我々と話してみて考えに共感してくれるなら、一緒に働きたいし、お互いに助け合いたい。
自分を守るために無駄な感情で話すのではなくて、必要なことをしっかり話しましょう。会社の考え方が若いし、何歩も先のことを考えているから、どこまででも行ける。
チャンスを逃さないように常に改善していく姿勢があるし、それは自分自身のためにもなるから、しっかり話をしたいよね。
——富井さんが、選考を重ねて印象が良くなっていったのは、まさに白岩グループの考えに共感したということですよね。
富井:その通りですね。
白岩:まずは応募してね、ということ。成長したいとか、仕事欲がある人には絶対に合うと思うから、ぜひきてください。
富井:応募してくれないと、会社はその人の存在に気づけない。だから、まずは一回お茶しませんかくらいのノリでいいと私は思います。
仕事欲がある人に向いているけど、持っているスキルを活かして淡々と仕事をすることもできます。
白岩:持っているスキルを活かすことも人事は求めているし、マネージャーをしてスキルを広げていく人も求めている。それは調理師や現場に立つ人も同じですね。