白岩工業の現場紹介 01「外環中央JCT北側ランプ(その2)工事」
今回の記事では、白岩工業が手掛けた現場「外環中央JCT北側ランプ(その2)工事」を紹介します!
外環中央JCT北側ランプ(その2)工事メンバーの皆さん
本工事は2022年3月に竣工した現場で、東京外かく環状道路のジャンクション(複数の高速道路や一般道を立体的に接続させる連結路)の躯体を構築する工事を行っていました。
また、この工事では現場の安全衛生管理体制が徹底されており、6月に行われた令和4年度白岩グループ安全衛生大会ではその取り組みが評価され事例紹介の現場にも選ばれました!
工事概要
工事名:東京外環中央JCT(ジャンクション)北側ランプ(その2)工事
発注者:国土交通省
施工者:鹿島・竹中土木特定建設工事共同企業体
工事場所:東京都三鷹市
工期:2020年4月1日~2022年3月31日
工事概要:東京外かく環状道路事業は都心から約15kmの圏域を環状に連絡する延長約85kmの高速道路であり、環境改善や首都圏の渋滞緩和、円滑な交通ネットワークを実現する上で重要な道路です。
赤丸の箇所が当現場です
関越道と連絡する、大泉JCT~高谷JCT間の約49kmが開通済みであり、現在、関越道~東名高速間の約16kmが事業中です。
本工事は、東京外かく環状道路のうち、外環道、中央道および一般道をつなぐ中央ジャンクションの連絡路を構築する工事です。
白岩工業施工箇所 完成イメージ図
作業工程
本工事では、下記の図にある躯体を1リフト目~順に作成していき、完成した1つの躯体を「1BL(ブロック)」とカウントします。1BLは高さ13メートル・横幅12メートル・奥行13メートルもあり、これを約20作成し互いに連結させ、大きな一つの躯体を構築します。
躯体イメージ図
完成写真
各BLを連結させ一つの巨大な躯体を構築しています
安全への取り組み
こちらの現場では、労働災害防止のための安全管理や、心理的安全性向上のための取り組みが徹底されていました!
実際にどのような取り組みがされていたのかご紹介します!
安全衛生管理
事故や不注意などを防ぐために、指差呼称の定着を行いました。
場内の横断箇所には立て看板を設置し、指差呼称への習慣を身に着けヒューマンエラーや確認ミスを防ぐ取り組みを行いました。
横断箇所には看板を設置し、指差呼称を呼びかけています
また、重点作業への取り組みでは、死亡重篤災害に繋がる作業を取り上げ、JVや作業員を含めて前日に手順を再確認し細かく危険な点を洗い出していました。
これにより、未熟な社員への教育や、実際の現場にあった作業手順の見直しができることや、現場コミュニケーションの向上に繋がりました。
心理的安全性の確保
心理的安全性とは、ビジネスの場において「周囲の反応に怯えたり、恥ずかしさを感じたりすることなく、自分自身が自然な状態でいられる環境のこと」という意味を持ちます。
この心理的安全性が高まることにより、チームのパフォーマンス向上や生産性向上といった効果が期待されます。
当現場では心理的安全性確保のために「グッジョブカード」を取り入れていました!
お互いに感謝の気持ちを伝えるグッジョブカードへの取り組み
グッジョブカードとは、相手の良い行動や感謝の気持ちを伝えるカードで、このカードを直接手渡すことにより一人ひとりが相手に関心を持つことや、率先してコミュニケーションを取ることができ、結果として他社関係なく現場全体のコミュニケーションの向上に繋がりました!
直接手渡すことでより感謝も伝わりますね!
また、獲得枚数が多い方に対しては表彰などが行われました。
現場の方へのインタビュー!
外環中央JCT工事は、2019年4月~2020年3月に実施していた1期工事と、今回ご紹介している2期工事に分かれています。
初期から現場に携わり、2期工事では現場代理人を務めた、吉田部長代理に、本工事における工夫や竣工した際の感想などについてお話を伺いました!
吉田部長代理にご協力いただきました!
※吉田部長代理は、6月に行われた白岩グループ安全大会では社長賞に選ばれました!
Q1. 本工事においてこだわった点や苦労した点を教えてください
こだわった点としては、工事において作業を進めるうえで方法は一つだと決めつけないことです。今までの自分自身の経験を活かして他にもっと良い方法は無いか考え、できることを実行してきたことです。
やり方は一つしかないと最初から決めつけずに、他の方法について試行錯誤したことで結果として本工事にも貢献できましたし、元請様(ゼネコン様)からも良い評価をいただくことができました。
苦労した点はありません!(笑)
その理由としては、私の下に4名の白岩工業若手社員がおり、全員が非常に優秀であったおかげで大きな苦労もなく工事を終えることができました。
Q2. 現場代理人として、心掛けた点などがあれば教えてください
一つ目は若手社員への教育です。
前の質問への答えにもあったように、私の下には4名の若手社員がいました。
日々彼らに対してどの業務を割り振ろうか、どんな新しい仕事を教えようかと、指示を出すうえで常に若手の成長のことを意識していました。
二つ目は安全面です。
現場の人が怪我をしてしまう事態は防がなければいけません。元請様より、現場内の危険個所や危険作業に対する注意喚起もあります。
しかし、現場にはそれ以上に怪我をする可能性があるポイントがたくさんあり、その一つ一つに注意を払わなければなりません。過去の経験を活かしてそのようなポイントを予知し、それを現場全体で共有したからこそ防ぐことができた事故もあるかと思います。
Q3. こちらの工事には2021年に入社した社員が配属されていましたが、新入社員への教育はどのようにして行っていましたか?
基本的には、新入社員への教育は年齢の近い若手社員を中心に行っていました。
私は新入社員がどうすればいいのか分からずに困っている時や、明らかに間違っている時に「もっとこうしたらいいんじゃないかな」、「こうやったら○○さん(若手社員の先輩)が喜ぶんじゃないかな」と声を掛け、私から直接指導をすることはありませんでした。
なぜなら、基本的に若手の教育は若手がやった方が良いと考えているので。
Q4. 吉田部長代理は外環中央JCT北側ランプ(その1)工事からずっと本工事に携わってきたと伺っていますが、ついに工事が竣工してどのような感想を抱きましたか?
一言で表すのならば「快感!」でした。
やはり施工管理という仕事の面白味はここにあると思います。
新型コロナウイルスの影響で、現場の人と飲みに行くことができず残念でしたが、だからこそ日々現場でのコミュニケーションを大切にしていました。
このような仲間と一つのものを作り上げることができた時の感情は、「快感!」以外にはありません。
吉田部長代理、ありがとうございました!
今までの豊富な経験をもとにした作業方法の工夫や安全対策、若手社員・新入社員への教育の姿勢など、さまざまなお話を伺うことができました。
まとめ
今回の記事では、外環中央JCT北側ランプ(その2)工事を紹介しました!
白岩工業が施工した工事箇所を含む、東京外かく環状道路は、完成により環境改善や首都圏の渋滞緩和、円滑な交通ネットワークの実現が見込まれており、非常に公益性の高い事業だということが分かります。完成が待ち遠しいですね!