REQUIRED 施工管理に求められること
まず、建設業の工種は「土木」と「建築」に分けることができます。建築はビルやホテル、学校などの建物であることが多くありますし、土木はダムやトンネル、鉄道や道路などのインフラと呼ばれる工種となります。白岩工業はどちらかというと「土木」分野の割合が大きいです。土木工事の工種は以下の通りとなります。
白岩工業は現場監督、という元請さんと職人さんの仲介役のような仕事をします。時には職人さんと一緒に仕事をしてみたり、ただし現場監督という管理の観点で元請さんなどの立場に立って、以下の通りの考え方で仕事をします。
施工管理の仕事は、「QCDSE」という5つのアルファベットに分けて考えられております。Q:Quality(品質)、C:Cost(原価)、D:Delivery(工程、工期)、S:Safety(安全)、E:Environment(環境)これは施工管理では必要不可欠な要因なのです。
全て重要なことではありますが、この中でも特に(安全)に多くの気を配る必要があります。当たり前のことですが、建設現場は必ずしも安全の保障はありません。
大きなものを創る、ということはそれだけのリスクがあり、だからこそ施工管理職の私たちが作業員や自らの安全面に気を配り、対策を取る必要があるのです。
私たちが会社や学校などどこかへ行く際、当たり前のように利用している電車や道路、水道など多くのものはそのような努力の基に作り上げられます。そして何よりも「社会に誇れる」仕事をしているという自覚を持って、QCDSEの内容を実行していくことが求められます。
Quality(品質)
建設物は当たり前ですが、何十年も使い、もちろん時間の経過とともに強度も落ちてきてしまいます。 ただ、強度が落ちてきてしまうと崩壊などの事故の原因にもなってくるために、品質や安全性を確保し、利用者の方々の安全を守る必要があります。
品質を上げればコンクリートなどの建設物も丈夫になりますし、事前に安全に配慮をすることで危険を回避できます。 つまり、施工管理におけるQuality(品質)は、建設物の品質・安全のために、設計書に基づいた工事や、強度や耐震などの基準を満たすことを管理します。
地中の工事などは完成した際に埋まってしまうわけですから、そのような見えない部分の品質の配慮もとても重要になってきます。
私たちだけが把握をしていれば良いわけではなく、仕事を発注してくださる方々にもその保証をするために計測や施工管理の状況の写真撮影をする場合もあります。
まずは、品質や安全性のために適切に設計書通りに工事が進んでいるかどうかを確認をする必要があります。 施工管理におけるの品質とは以上のようなことです。
Cost(原価)
Costは原価管理ということになります。業界などは関係なく、原価管理は利益を出すために重要です。これは当たり前のことですが、この当たり前のことをすることは簡単ではありません。
利益率は売上から人件費や道具などの費用を引いた額になり、日本の企業の平均は4%と言われております。極端に言うと、100円の売り上げをしても人件費や原価など諸々引くと4円の利益まで減るということです。
つまり、どんなに売り上げが良くても利益率を重要視した方法でないと得が少なくなってしまうということです。この利益率を上げるために原価を下げるなど、世の中の企業は試行錯誤を繰り返すことになります。
私たち白岩工業では、私たちのことだけ考えるだけでなく、一緒に工事をする「協力会社」の方々のためにも利益を生み出すことが求められます。そこで重要になるのが「原価管理」になります。
簡単に言うと、5人が適正な工事個所を8人でやってしまえば人件費が掛かってしまいますし、逆に少なくしてしまっても工事が終わりません。ゆったりと工事をしていてもその分、時間がかかりその分に掛かってしまう原価が増えてしまうことになるのです。
原価に掛かるものは人員もそうですが、機械や用具、宿舎など多くのものを考えながら計算をする必要があります。日々、原価の管理をしながら白岩工業はもちろん、工事全体の利益を意識する必要があるのです。
原価管理はどの業界・企業にいっても求められる考え方であります。もちろん、入社後の教育を経て覚えていくことなので、いきなり高レベルなことは求められません。しかしながら、日々頭の中で原価管理の考え方は忘れてはいけません。
Delivery(工程、工期)
工程管理は工事の納期である工程・工期の考え方です。現場は小さな工期の積み重ねで考えられます。例えば、鉄道を創るとしてもトンネルを創るとしても鉄筋を組んで型枠というコンクリートを流す枠を組んでコンクリートを流して後処理を行う、など全ての作業に小さな工程が存在します。その工程を1つ1つの作業で守っていかなければ全体の工期が遅れることも多々あります。
現場監督はその工程・工期を理解し、その納期通りに工事が進んでいるかの確認だけでなく、遅れている場合の対処等を考えることも仕事です。信頼のある現場監督は安全やコストに気を付けつつ、工程を前倒しにするなど多くの工夫ができる者です。もちろん、無理やり工程を早めたりいじくってしまうと職人さんたちがキツくなってしまったりコストが上がってしまうことも多くあり得ますのでその塩梅が難しくなります。
完成が早ければ余裕もでき、安全にも時間を掛けられるだけでなく、お客様にも早くできることで喜んでいただけることも多いので、安全やコストに気を付ける工夫をしながら工程管理をきちんとできる現場監督になっていきましょう。
Safety(安全)
安全は現場管理をしていくうえで最も、重要な要素です。元請さんや私たちはもちろん、働いてくださる職人さんたちの安全あってこそ社会に誇れる素晴らしい構築物は完成していきます。
さらに、安全分野は1年目だろうが2年目だろうが安全の観点さえつけてしまえば管理が比較的早い段階でしやすいという特徴もあります。(もちろん、奥が深いので完全な理解をするには安全担当責任者などになる必要がありますが)まずは1年目の新入社員の方でもまず安全の考え方を1番につけてもらうことがほとんどです。
まず、安全には法律があります。安全法というものに基づき、足場の幅は…、手すりの高さは…、不安全行動とはどんな事か…などの考え方です。ただ、安全法以外の内容でも未経験であれベテランであれ「危ないな!」と思ったことは不安全行動になるのです。ただ、職人さんに「危ない!」とだけ言っても解決になりませんので、何が、どのように、なぜ危ないのか、そしてどのようにすればいいのかまでを考え、一緒に動いて修正をしていくようにしましょう。そのように一緒に働くと楽しいですよ!
また、日ごろからよくコミュニケーションを取るようにしておけば、いざという時にも一緒に修正をもしやすいです。この「安全」に関しては一番重要になりますので、是非覚えていきましょう。
Environment(環境)
環境は様々な要素が含まれております。職人さんの職場環境であったり、環境保護を考えて産廃の仕分けであったり、地域の方を考えた朝の近所の清掃であったりと、多くの要素のことを言います。つまり、全員が気持ちよく仕事をしていこうという意味で捉えておくと分かりやすいです。現場での職場環境も同じです。常に事務所を清潔に整理整頓しておくことも大事ですし、職人さんの働き方も考えてあげなければなりません。
例えば、コスト(C)や納期(D)を考えるあまり、職人さんが4人必要な個所を2,3名でやらせてしまうことや急がせて作業をさせすぎてしまうことも事故の原因に繋がるだけでなく、気持ちよく働くことが出来ません。日々、コミュニケーションを取り、お互いに意見が言いやすい環境にすることも当然、環境に含まれます。社会のことを考え、人のことを考え、環境のことも考える。非常に人として重要な要素です。そういったことも現場監督の管理の仕事です。
以上のところまでで少し想像がついたとおもいますが、現場監督という仕事は非常に多くの顔を持ち、視野が広く、愛情をもって人に接する仕事であるということを分かってもらえれば、と思います。
現場紹介
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JR渋谷駅改良(北)工事
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外環中央JCT北側ランプ工事(1期)
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天王町駅付近高架化工事
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本線トンネル(南行)東名北工事
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東京メトロ銀座線切替工事
(渋谷駅坑口工区) -
八ツ場ダム本体建設工事
取引先・お客様
- 国土交通省
- 東京都
- 東京都中央区役所
- 独立行政法人都市再生機構
- 東日本高速道路株式会社
- 中日本高速道路株式会社
- 首都高速道路株式会社
- 株式会社NAAファシリティーズ
- 東京電力株式会社
- 鹿島建設株式会社
- 東急建設株式会社
- 戸田建設株式会社
- 飛島建設株式会社
- 西松建設株式会社
- 三井住友建設株式会社
- 株式会社銭高組
- 東急軌道工業株式会社
- 株式会社竹中工務店
- 清水建設株式会社
- 株式会社フジタ